2006年05月28日

嫌われ松子の一生

2006年5月27日(土)に公開初日の映画「嫌われ松子の一生」を観てきました〜!

同名の小説を「下妻物語」の中島哲也監督が映画化したものです。(私は、残念ながら小説はまだ読んでいません。)先週公開になった「ダ・ヴィンチ・コード」は、混雑していたようですが「嫌われ松子の一生」はそれほど混みあっていませんでした。実は「嫌われ松子の一生」は「ダ・ヴィンチ・コード」の時の予告編を見て「面白そうだから来週観に来よう!」と思った映画でした。

ストーリーは、昭和22年に福岡県大野島に生まれた普通の女の子、川尻松子の一生を描いたものです。
主人公の川尻松子は、女の子なら誰だって子供の頃は「いつか白馬の王子様が迎えにきてくれるお姫様みたいな人生」に憧れていた女の子でした。やがて大人になった松子は、生徒にも慕われる明るく歌の上手な良い中学校の先生になり、順風満帆の人生になるはずでした。ところが、引率で行った修学旅行から彼女の運命は大きく変わることになってしまう……。(※続きは劇場で…)


一緒に観に行ったダンナ様は、「メチャメチャ面白かった〜!!」という感想でしたが、女である私は「面白かった〜!!」だけで観ることはできませんでした。映画を観ているうちに愛すべきキャラクターの松子を無意識のうちに応援してしまっている自分に気が付きました。「ダメ!!そっちの道を選んでも幸せにはならないよ〜!」と思っているのに、松子は選んでほしくない「そっちの道」ばかりに進んで行ってしまうのです。客観的に見たら誰しもが「不幸!!」と思うような壮絶な運命にモミクチャにされながらも、誰かを愛し、その人だけを信じて疑わず真っ直ぐに突き進み、傷ついても傷ついても愛する人への思いを胸に夢を見続ける松子のエネルギーに圧倒されてしまいました。

しかしながら、私は最後まで松子に共感することは一度もありませんでした。彼女が「なぜ、そこまでするのか?」理解することができなかったのです。印象的なのは、松子の「殴られても蹴られても、一人でいるよりはマシ」というようなセリフです。私だったら「(男に)殴られたり蹴られたりするくらいなら、一人でいる方が全然イイ!!」と言ってしまいます。このセリフからも分かるように、松子は男性に非常に依存してしまう自立心が全くないタイプの女性なのだと思います。男につくすエネルギーをもっと自分のために使っていたら一財産築けたのではないかと思えるほどです。

彼女の人生は修学旅行の日から大きく変わってしまうのですが、彼女のツイテイナイ人生はもっと幼い頃から始まっていたと思います。良く「女の男運は父親で決まる」と言われますが、全くその通りだと私は思っています。松子の父親は、厳格でいかにも昭和の父親で決して「悪い」父親ではありません。しかし、幼い頃の松子は父親から「愛されている」という実感をなかなか得られず、なんとか父親の笑顔を見たいために「ヘンな顔」をする癖がついてしまったのです。(この「ヘンな顔」をする癖のために不幸をまねくことになるのです。)
松子の父は松子のことを十分愛していたのですが、松子の妹が病弱だったため妹にばかりを可愛がっているように松子には感じられてしまったようです。もしも、松子が父親に「愛されている」と感じられるような親子関係であったならば、彼女のその後の人生はもう少し違ったものになっていたかもしれないと思います。

とは言え、人の人生はどうなるのか分かりません。「一瞬先は闇」で、私の人生もいつどうなるか誰にもわからないのです。だから、松子の人生をただ面白がって観ていられなかったのだと思います。


川尻松子の波乱万丈な人生を悲惨な物語を彩る華麗な美術に音楽、ポップな衣装にヘアスタイル、そして多数のをCG&アニメで素敵なファンタジーの世界に作りあげた中島哲也監督の才能は素晴らしいです。
特にテーマソングになっているBONNIE PINKの「LOVE IS BUBBLE」は、明るくて楽しげなメロディなのにナヤマシイ歌詞で映画の世界観にピッタリでした〜るんるん

出演者も松子を演じた中谷美紀をはじめ、瑛太、伊勢谷友介、香川照之、谷原章介、柄本明、武田真治、角野卓造、渡辺哲、市川実日子、柴咲コウ、片平なぎさ、木村カエラ、濱田マリ、土屋アンナ、ゴリ(ガレッジセール)、竹山隆範(カンニング)、劇団ひとり、山田花子、宮藤官九郎、谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ)、BONNIE PINK(順不同敬称略)……など実力派俳優からミュージシャン、コメディアン、脚本家にいたるまで個性的なキャスティングが観ていて全然飽きませんでした。

映画だけで考えた場合、今話題になっている「ダ・ヴィンチ・コード」よりも「嫌われ松子の一生」の方が格段に面白く楽しめる映画になっていると思います。(まあ、ジャンルが全く違うので一概にどっちがイイとは言えないのですが……。)

カチンコ「嫌われ松子の一生」

060528_matsuko.jpg

・公開年:2006年
・監督・脚本:中島哲也
・原作:山田宗樹 
・出演:中谷美紀、瑛太、伊勢谷友介、香川照之、市川実日子、黒沢あすか、柄本明、木村カエラ、蒼井そら、柴咲コウ、片平なぎさ、本田博太郎
奥ノ矢佳奈(子役)、ゴリ(ガレッジセール)、榊英雄、マギー、竹山隆範(カンニング)、谷原章介、甲本雅裕、キムラ緑子、角野卓造、阿井莉沙、
宮藤官九郎、谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ)、劇団ひとり、大久保佳代子(オアシズ)、BONNIE PINK、濱田マリ、武田真治、木野花、
荒川良々、渡辺哲、山本浩司、土屋アンナ、AI、山下容莉枝、山田花子、あき竹城、嶋田久作、木下ほうか (※登場順)

・公式オフィシャルサイト:http://kiraware.goo.ne.jp/index.html
posted by アゲハ at 23:17| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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