2006年04月19日

医療技術の進歩

今週の月曜日(2006年4月17日)に、義父の心臓の手術がありました。
義父の心臓の病気は「特発性拡張型(うっ血型)心筋症」という難病していされているものです。この病気は、心室の筋肉の収縮が極めて悪くなり、心臓が拡張してしまう病気です。ある統計によると、診断されてから5年生存している人は53%、10年生存は22%とされています。
義父は診断されてから今年で7年目でした。

昨年5月の私たちの結婚披露宴の時には、体調が悪いながらも立派に両家を代表して挨拶してくれたのですが、2006年に入ってからは自宅で寝ていても呼吸が苦しくなり、2月23日に東京女子医科大学病院の心臓病センターに入院しました。

入院当初は、本当に具合が悪く苦しそうだったのですが、点滴や飲み薬、食事制限による治療で徐々に体調は回復しました。しかし、この病気は慢性進行性であり、現在は発症原因が不明であるため、根本的な治療には心移植が必要となることが多い病気です。(※日本での心臓移植適応例の90%以上はこの病気のようです。)

ただ、心臓移植となると絶対的なドナーの不足があり、義父の60歳という年齢を考えると順番が回ってくる可能性は「ゼロ」に等しいのが現状です。
今回義父が受けた手術は、最新モデルとなる植込み型心臓ペースメーカーの厚生労働省の認可を得るための日本で20例行う予定になっている「治験」の一つでした。欧米ではすでに導入されている最新モデルということですが、やはり日本ではまだ認可が下りていないものを身体に入れるというのは抵抗があります。しかし、義父は「自分はいつ死んでもおかしくないのだし、死ぬ前に少しでも医療技術の進歩に役立てば…」と言って手術に同意したようです。

「治験」だったので手術費全額と手術前後15日間の入院費はメーカー負担となりました。認可が下りて自己負担で手術をしようとすると、きっと高額の手術代がかかることになったと思います。家族にあまり負担をかけたくないという義父の思いもあったのではないかと思います。

手術のために約1ヶ月間様々な検査をし、できる限り体調を整えて手術を迎えたのですが、万全の準備が功をそうし、約2時間半という短時間で無事成功いたしました。(※この手術には通常4〜5時間かかると説明されていました。)

心臓移植が現実的にまだまだ難しい状況でのこの最新型の植込み型心臓ペースメーカーは画期的な治療方法の一つになるかもしれません。少しでも早く厚生労働省の認可が得られることを祈らずにはいられません。

短時間で終わったため義父の体力の消耗も最小限ですみ、術後の回復が早ければGW前には退院できるかもしれません。退院して落ち着いたら、義父をつれてみんなでドライブにでも出掛けたいと思っています。

電車で出かかけるのもいいかもしれませんが、義父のペースメーカーは携帯電話などの電波の影響を受けると誤作動してしまう可能性があるため、携帯電話が氾濫し必ずしもマナーの良い乗客ばかりではない実情では、恐くてとても乗れないと義父も話していました。(※携帯電話と心臓の距離が21〜22p以上離れていれば問題ないらしいのですが、それでもやはり何があるか分からないので恐いようです。)

「優先席付近では携帯電話の電源をお切り下さい。それ以外の場所ではマナーモードに設定の上通話はご遠慮ください。お客様のご理解とご協力をお願いします。」というアナウンスは、携帯電話から発信される電波が心臓ペースメーカーを誤作動させることを考慮したためのものです。
自分の義父が心臓にペースメーカーを入れることになって、改めて電車内でのマナーにもっと気をつけなくてはならないなと思いました。
posted by アゲハ at 16:18| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。